景気が低迷し、生き残るためにどのようにしたらよいのかを必死に考えなければなりません。毎日の仕事に追われているのに「理念」など言っている場合でないという会社もあるかもしれません。
「経営理念」とは一般には、経営にあたっての基本的な考え方を明文化したものであると言われています。自分達の会社(企業)は何を持ってして社会に貢献するかという存在意義を宣言しているものであるとも言えます。
「3人寄れば文殊の知恵」ということわざがありますが、生き残るために必死で考えるのは社長ひとりではなく、ヘッド(考える頭)がたくさんいたほうがよりよいアイディアが生まれるのではないでしょうか?みんながばらばらにアイディアを出してもまとまらないばかりか、かえって時間や労力の無駄づかいになるでしょう。ベクトルを統一しなければ、集団の力は発揮できません。
経営理念は人材の育成の観点からも必要です。昨今の流れとして、従業員の育成は押し付けではなく、自らの立てた目標にそって努力していく方向に動いています。
しかし、努力する方向が会社の目指すべき方向とかけはなれていれば、骨折り損のくたびれ儲けとなってしまいます。
また、企業理念と自己の人生の目的があまりにも異なっていると会社も個人(従業員)も不幸です。会社の目指すべき方向と自分の考えが全く合わないのであれば、その会社を去ってもっと自分を生かせる職場を探すというのも選択肢のひとつです。そのためにも目指すべき方向は従業員にも見えることが必要です。
上記のような理由から、経営環境の厳しい時代だからこそ、経営理念を明文化する必要があると思います。また、これからの企業はよりグローバルな視点で経営を行うことが求められていくと思います。